今日、部下の半期の貢献度と目標の評価面談をしていて、「いろいろと自分に自信がありません」っていう悩みを聞き、ちょっと自分がその年齢だったころの気持ちを振り返って話してました。
年齢的には、12〜13年前か・・・
丁度、家族と一緒にアメリカに赴任して、楽しくも、言葉や慣習、そして仕事の内容で分からないことばかりで、夜にベッドで布団をかぶって朝まで悩み続けたこともあった時期でした・・・
ちょっとその頃の自分も、いろいろと自信がないことばかりで、あの時期が今の自分に至る一つの転機だったんだなって再認識しました。
で、思わず、部下に・・・
「自信がないって・・・すばらしいことだよ!」って言ってました。
なぐさめようとか励まそうじゃなく、何も考えずに口をついて出た言葉で、本心だったと確信してます。
自信がないって、周りの人が皆、自信を持って仕事をしているように見えて、自分が何をできるか、自分じゃなくてもこの仕事はいいんじゃないか・・・他の事にも自信をなくし・・・
いわゆる、「負の連鎖」ですね・・・
で、私が言った、「自信がないってすばらしいこと!」ってのは、「自分の専門分野が確定できてない伸び代を持った状態」だと話しました。
実は、評価の際のコメントでも、専門性を持てることを一つ以上持つことを期待すると来期に向けて書いていたので、まさに事前に感じていた部分と一致なのです。
専門性って、技術じゃないよ・・・興味だよってのも言いました。
興味を持つことに臆病にならなければ、その事に興味から次第に他の人よりも掘り込んで学び、習得できるのです。
興味を持てないと、「勉強しよう」って思っても、「資格を取ろう」と思っても、決して上手くいかず、失敗を恐れてしまうようになります。
で、自分の12年前・・・・
アメリカに赴任し、空港でレンタカーを借りて、その直後のハプニングで、たかだか2時間位の時間でかなり成長したのを思います。
レンタカーに家族を乗せ、他の日本人家族の車の後ろに付いて走っていたら、前の車が道を間違えたみたいで急に車線変更し・・・はぐれてしまって・・・迷子・・・になりました・・・
先輩家族について行けばホテルに行けるって思っていたので、実は地図も持たず、自分の中ではかなりパニック・・・
でも、家族の前でしかもアメリカで不安にさせるわけにもいかないので、「あら〜、どうしよう・・・」って平静を装いながら・・かなりヤバイって思ってました。だって、初めてアメリカで車を運転し、当時は大して英語も喋れず・・・携帯電話などなく・・・
夕方だったので、すぐに日が暮れてきて、ハイウェイを降りて、ガソリンスタンドで道を聞く決意をして車を停めたら、思いっきり防弾ガラスに囲まれた所に店員が・・・しかも刺青した黒人のあんちゃん。
今でも思い出すのは、アメリカで入国審査の後に初めて喋った英語が、「I'm Lost・・・」だったんだなぁ〜。(レンタカーなどは先輩が全て窓口で話してくれたので・・・笑)
でも、不思議なのは、その黒人のあんちゃんが、ホテルの住所を書いた小さな紙を見てくれて、すごく丁寧に、「15分位車でNorthに行き、それから・・・」って私がメモをするのを見ながらゆっくりと説明してくれたこと・・・で、その通りに運転していったら、泊まるホテルが見えてきて、駐車場に車を入れたら、先輩から私が迷子になったのを聞いた、先に赴任してた日本人の先輩達が10人近く集まってた・・・
「おまえ、英語喋れたんだっけ?どうやってここまで来れた?」って皆から聞かれ、先輩達の顔を見て、緊張が解けて泣きそうになっていた自分も、その質問に「う〜ん、ガソリンスタンドで聞きました。親切なあんちゃんが教えてくれて。英語喋れなかったけど、I'm Lostは言えました・・」って答えてたら、落ち着いてきました。
先輩達も、「じゃあ、今からメシは遅いから、買出ししてくるから、家族と部屋に入って、のんびりしとけ〜〜」って、家族の緊張を配慮してくれて、その後、私のホテルの部屋で、ピザやら、フライドチキンやら、アメリカンジャンキーフードでの洗礼でもてなしてくれました。
そんなことが・・・・なんとかなるよ・・・って割り切りと、失敗してもいいじゃん、それで次につながる発見あればって思うようになったきっかけであり、転機だったと思うのです。
まあ、20代の部下、30代の部下と、それぞれ個性や強み、そして弱みがあるなあってそれぞれと話しながら、「自分の弱みは常に3つ位は言えるように、そして強みも口に出して言えるように」っていう面談でした・・・
あ〜〜、アメリカでも一度働いてみたいなあ・・・中国もいいかな・・・う〜ん、でもシンガポールも・・・って思いながら、出張すら無い現在の会社で、今後の自分を考えてみたり・・・
posted by Lucky Penny at 23:36| 東京 ☀|
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